ヨーロッパのゴールデンビザとは?条件・取得方法・人気の国まとめ

ヨーロッパ

ヨーロッパ移住や海外投資を考えるときによく耳にするのが「ゴールデンビザ(Golden Visa)」です。

ゴールデンビザとは、一定額以上の投資を行うことで、長期滞在や永住権に近い権利を得られる制度のこと。スペインやギリシャ、マルタなど、多くのヨーロッパ諸国で導入されています。

しかし、

「いくら投資すれば取得できるの?」

「どの国の制度が有利なの?」

「最近は廃止や改正もあるって本当?」

と疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。

本記事では、ヨーロッパのゴールデンビザの仕組みや取得条件、メリット・デメリット、国ごとの特徴をわかりやすくまとめました。最新動向も交えて解説するので、ヨーロッパ移住や投資を検討している方はぜひ参考にしてください。

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ゴールデンビザとは

ゴールデンビザ(Golden Visa)は、一定額の投資を行うことで、その国に長期的に滞在できる権利や永住権を得られる特別な制度です。ヨーロッパでは2000年代から導入が広がり、海外からの投資を呼び込むために多くの国が採用してきました。

一般的なビザ(就労ビザ・学生ビザなど)は「働く」や「学ぶ」など目的が限られますが、ゴールデンビザは投資そのものが条件となる点が特徴です。投資対象は国によって異なりますが、大きく分けて以下のようなパターンがあります。

  • 不動産投資
    例:スペインでは50万ユーロ以上の不動産を購入することで申請可能。観光地の物件を投資対象にするケースが多いです。
  • 事業投資・雇用創出
    例:一定額を事業に投資し、現地で雇用を生み出すことが条件になる国もあります。
  • 金融商品への投資
    例:国債、投資ファンドなど、政府が指定した商品に投資することで認められるケース。
  • 寄付型
    例:マルタのように、国家基金に寄付を行い、さらに不動産を保持することで永住権に近い権利を得られる制度もあります。

ゴールデンビザが人気な理由

  1. 滞在資格が柔軟
    一定日数以上の居住を義務づける国もあれば、ほとんど滞在せずとも維持できる国もあります。これにより「投資先を持ちながら自国で生活」することも可能。
  2. 家族にも適用される
    多くの国では、配偶者や子どもも一緒にビザを取得できるため、教育や生活の選択肢を広げられます。
  3. EU域内移動の自由
    シェンゲン協定加盟国では、ゴールデンビザ取得者はEU圏内を自由に移動でき、将来的な永住権や市民権につながる可能性もあります。

注意点

ただし、魅力が大きい一方で、高額な初期投資が必要であり、近年はマネーロンダリング防止の観点から制度が厳格化・廃止される国も増えています。ポルトガルやアイルランドは近年制度を大幅に変更・終了したことで話題になりました。

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※本記事は投資勧誘を目的としたものではありません。投資には元本割れ等のリスクがあります。必ずご自身で最新の募集要項・リスク説明をご確認ください。

主な国ごとの制度比較

ヨーロッパのゴールデンビザは国ごとに条件が異なり、投資金額や滞在義務にも違いがあります。代表的な国をまとめると以下の通りです。

🇪🇸スペイン

  • 投資額:50万ユーロ以上の不動産購入
  • 特徴:観光地の物件を購入して投資と移住を兼ねられるのが魅力。居住義務は比較的ゆるく、物件を保有し続けることで更新可能。
  • 人気ポイント:スペイン語圏ネットワークの広さ、地中海ライフスタイル

🇵🇹ポルトガル

  • 投資額:かつては35万ユーロ〜の不動産投資が条件だったが、近年は規制が強化されて対象エリアや方法が制限
  • 特徴:柔軟な税制や温暖な気候で欧州移住先として長年人気。ただし2023年以降は不動産投資ルートが制限され、ファンド投資や事業投資が中心に。
  • 注意点:制度改正の影響が大きいので最新情報の確認が必須

🇬🇷ギリシャ

  • 投資額:25万ユーロ以上の不動産購入(近年は都市部で50万ユーロへ引き上げの動きあり)
  • 特徴:比較的低コストで取得可能な点から人気急上昇。教育・医療サービスの利用も可能。
  • メリット:観光需要が高いエリアで投資物件を貸し出すなど、収益化しやすい

🇲🇹マルタ

  • 投資額:国家基金への寄付(7万5千ユーロ〜)+不動産購入または賃貸
  • 特徴:EU永住権や市民権につながる制度として知られる。英語が公用語のため教育面で人気。
  • 注意点:初期投資額が高額で、手続きもやや複雑

🇨🇾キプロス

  • 投資額:かつては200万ユーロの不動産投資で市民権取得が可能だったが、2020年に制度廃止
  • 現状:永住権プログラムは残っており、30万ユーロ以上の不動産投資で申請可能
  • 特徴:税制優遇が魅力的だが、制度変更リスクが高い

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メリット・デメリット

メリット

  1. EU内での自由な移動が可能
    シェンゲン協定加盟国であれば、ゴールデンビザ保持者はビザなしで旅行・滞在ができます。ヨーロッパを拠点にビジネスや観光をしたい人にとって大きな魅力です。
  2. 教育・医療サービスの利用
    永住権や長期滞在許可を通じて、その国の教育や医療を利用できるケースが多く、子どもの教育や家族の健康面で安心感があります。
  3. 投資と移住を兼ねられる
    不動産や金融商品に投資しながら、その国に滞在できるため「資産形成」と「ライフスタイルの実現」を同時に達成できます。
  4. 家族も対象にできる
    多くの国では配偶者や子どもも同じビザで滞在できるため、家族で移住を考えている人に人気があります。

デメリット

  1. 高額な初期投資が必要
    最低でも数千万円規模の投資が必要です。例えばスペインは約50万ユーロ(約8,000万円)、マルタでは寄付や不動産購入を合わせてさらに高額になるケースもあります。
  2. 制度変更や廃止のリスク
    ポルトガルやアイルランドのように、かつて人気だった制度が近年大きく制限・廃止される例があります。投資後に条件が変わるリスクは常に存在します。
  3. 手続きが複雑でコストがかかる
    投資額以外に、弁護士費用、手数料、税金などがかかります。手続きを正しく進めるには現地の専門家に依頼する必要があるため、追加コストが発生します。
  4. 居住義務の有無に注意が必要
    国によっては「年間○日以上の滞在」が求められる場合があり、実際のライフスタイルと合わないと維持が難しくなることもあります。

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誰に向いてるのか

ゴールデンビザは、すべての人に向いている制度ではありません。高額な投資が前提となるため、特に次のような人におすすめです。

✅ 資産を国際的に分散したい投資家

  • 一つの国に資産を集中させるリスクを避けたい人
  • 海外不動産やファンドを通じて、ヨーロッパにポートフォリオを広げたい人

✅ 子どもの教育環境を重視する家庭

  • ヨーロッパの質の高い教育(国際バカロレア校や大学)を子どもに受けさせたい
  • 将来的に子どもがヨーロッパでキャリアを積む可能性を考えている

✅ リタイア後に海外移住を考える人

  • 温暖な地中海エリア(スペイン・ポルトガル・ギリシャなど)でのんびり暮らしたい
  • 医療サービスや生活インフラの整った国で第二の人生を送りたい

✅ フリーランスやデジタルノマド

  • 拠点を自由に動かしながら働く人
  • EU圏を自由に移動できることで仕事やライフスタイルの幅が広がる

✅ 将来的に永住権や市民権を目指す人

  • 最初は投資を通じた居住権でも、長期的に滞在を続けることで永住権や市民権を得たいと考えている

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最新動向と注意点

制度縮小・廃止の流れ

近年、ヨーロッパのゴールデンビザ制度は見直しの動きが強まっています。

  • ポルトガル:かつては最も人気がありましたが、2023年に不動産投資ルートを廃止。現在はファンド投資や事業投資が主流。
  • アイルランド:2023年にゴールデンビザ制度を完全終了。
  • ギリシャ:不動産投資の最低額を都市部で 25万ユーロ → 50万ユーロ に引き上げる改正を実施。
  • マルタ:依然として制度は残るが、EUから透明性を求められており審査が厳格化。

👉 全体的に、「お金さえ出せば簡単に永住権が取れる」制度は減少しているのが現状です。

注意点

  1. 制度変更リスク
    投資後に条件が変わることもあるため、最新情報を常に確認することが必要です。特に不動産投資ルートは縮小傾向にあります。
  2. 政治的・経済的影響
    EU全体で「マネーロンダリング防止」「不正資金流入規制」が強化されており、今後も厳しくなる可能性があります。
  3. 投資リスクと維持コスト
    不動産は価格変動リスクがあり、維持費・税金・管理費もかかります。純粋な投資利益を狙うのではなく「居住権を得るためのコスト」と割り切る考えが必要です。
  4. 専門家への依頼が必須
    手続きは複雑で、現地の法律事務所やビザコンサルタントを利用するのが一般的。その分、弁護士費用や事務手数料も発生します。

今後の展望

  • 人気の移住国は「規制強化」傾向 → スペインやギリシャも将来的に投資額を引き上げる可能性あり。
  • ファンド投資型や事業投資型が中心に → EU圏では「不動産投資」から「事業創出」「金融投資」へのシフトが進んでいます。
  • 永住権・市民権までの道のりは厳格化 → 短期間で市民権を得られる制度はほぼ消滅。長期滞在を続けてようやく永住権に届く形へ。

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まとめ

ヨーロッパのゴールデンビザは、投資を通じて長期滞在や永住権を得られる特別な制度です。スペインやギリシャ、マルタなど各国で条件が異なり、メリットも大きい一方で、制度変更や投資リスクといった注意点も存在します。

  • 不動産やファンドへの投資によって、EU圏での自由な移動・教育・医療を利用できる
  • 家族も一緒に滞在でき、将来的には永住権や市民権につながる可能性がある
  • ただし高額な初期投資が必要で、制度は年々厳格化している

👉 ゴールデンビザは「資産運用+海外生活+将来設計」を同時に実現したい人に向いた制度です。

一方で、いきなり海外で数千万円規模の投資をするのはハードルが高いと感じる人も多いでしょう。そうした方は、まずは国内で不動産投資やクラウドファンディングに挑戦したり、留学・ワーホリで海外生活を体験してから次のステップを考えるのも賢い選択です。

最新の動向をしっかりチェックしつつ、自分や家族にとって最適な方法を選ぶことが成功のカギとなります。

プロフィール画像
このブログを書いた人
海外生活ブロガー/30カ国以上を旅した経験者

高校時代に初めてカナダに語学留学をして海外に魅力される。現在は年のほとんどを海外で過ごす生活を継続中。アメリカ、オーストラリア、アジア、ヨーロッパなど30カ国以上を渡航。
「役立つ」「共感できる」海外情報を届けたい思いでこのブログを運営しています✈️

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